三点寄り目カード

2012年発売の、ムック本の付録に、「三点寄り目カード」というものがあった。
カードの三角形にへこんだ所に鼻をあて、顔とカードが直角になるように手で持つ。

視力が大幅にアップする No.1自力療法

まず一番遠い点を1秒間、次に真ん中の点を1秒間、最後に手前の点を1秒間見る。
これを3~5回行う。1か月ほど続けると老眼が改善される、というもの。

やり始めた当初は気づかなかったが、そのうち「あれ?」と自分の目の異常に気づくようになった。

はじめに気づいたのは、体の軸の問題。やるたびに首から下の「どこか」が、奇妙に反応している。
体が捻れているか歪んでいるか、その都合で出力先である目に影響が出ているのだろう、と考えた。

次に、神経の問題。右目で見る画像は、1ミリも動かず真っ直ぐのままである。
左目で見る画像だけが、左右に大きく動いて、点をひとつに合わせようとする。

動眼神経麻痺。もしくは、外眼筋(上直筋、下直筋、内直筋、下斜筋)のいずれかの麻痺。
自分に必要なのは、メガネよりも整体、ということになる。

その気づきを機に、整体に通い始めたのが8年前。
近所の整体から始まり、2年後に(決して近くない)鍼灸院に通い、さらに3年後にはロルフィングを受けるようになった。

次第に整体を受けるよりも習いに行くようになり、軽い症状のほとんどは自己調整が出来るようになる。

あれから8年。三点寄り目カードの効果は、出たのだろうか。

残念ながら「右目で見るものは動かず、左目だけが動く」という傾向は変らない。
ただ、左目の落ち着きの無さがおさまり、安定感が出てきたという自覚がある。

このカードを使うと、点を合わせるために必要な筋肉が、芯から動こうとする。
トレーニング効果はもちろん、目以前の問題を抱えている場合に。本人が真因を自覚するためにも、役に立つツールだと思う。