球技が特に大苦手
教育上、なぜ問題視されないのか、まったく理解ができない「ドッジボール」。
敵陣の中に向かってボールを投げ、中にいる人に当てるゲーム。
人に向かって、堂々とボールを「ぶつけるために」投げる。
投げられたほうは、相手の投げたボールに当たらないように逃げる。
もしくは受け止めて、敵陣の中の人めがけ、投げる。
私はボールを受け取ることが苦手だった。
両眼視ができないがゆえに、距離感がない。
ドッジボールを行うと、逃げまくるので最後の一人まで必ず残る。
自分はボールを取らないから、半永久的に狙われる羽目になる。
目が悪いせいで、ボールが取れない。
指が曲がらないせいで、さらに取れない。
でも、本人も回りもそんなことは知らない。
だから、こう思うのだ。「運動音痴」。
体育の授業でボールを受けるのを怖がっていたら、普段は優しい先生がとうとうマジ切れしてしまった。
「怖いというのは、こういうボールのことを言うんだ!」と、豪速球が飛んできた。
あれから40年経つが、そのときの恐怖は一生忘れないと思う。認知症にでもならない限り。
運動音痴の原因は、ただ「動くのが苦手」なわけではない。
何かしら身体能力に問題があって、動きたくても動けないのだ。
何度でも言う。子どもは、そんなこと知らない。
大人が、読み取ってあげる必要があると、強く思う。
必要なのは、想像力。
それだけだ。